また宵山の際、山鉾で授与されるのが粽(ちまき)だ。粽とは、笹の葉で作られた厄除けのお守りで、疫病や災難を除ける願いが込められている。京都では飲食店や一般の家の玄関に飾られていることも多く、もちろん我が家の玄関にも飾ってある。よそさんの私は、粽といえば、食べられるものと思っていたので、食べられず飾るだけと知ったときは、とても残念だった。とはいえ、山鉾ごとにいろいろなデザイン、御利益があり、毎年どこの粽を飾ろうかと迷うのも楽しみの一つである。
「鯉山」の粽は中国の故事「登龍門」を題材にしており、立身出世の御利益が、「郭巨山」の粽には小判を模した飾りがついており、いかにも金運向上・商売運向上が叶いそう。「保昌山」の粽は縁結びで知られており、独身時代に女友達と一緒に行ったのもいい思い出である。
人気の粽は早々になくなってしまうこともあるので、狙っているものがあれば、どうぞお早めに。
山鉾の御朱印集めも楽しめる
京都でライターの仕事をするようになり改めて知ったのが、山鉾ごとに御朱印があることだ。
山鉾を訪ねて御朱印集めをしたり、お目当ての粽を探すのもいい。山鉾を見るだけではない楽しみがあることも、ずいぶん後になって知ったことだった。

