国鉄初の特急電車は、1958年に東京―大阪・神戸間で運行を開始した「こだま」だった。東京―大阪間の日帰りを可能にした「ビジネス特急」の呼び名で知られたこだまの151系は、電化方式が直流の東海道本線を走る「直流用電車」であった。
その後特急電車網が広がるにつれ、地方に広がった交流電化にも対応した交直流特急型電車が登場し全国で活躍するようになったが、直流電化の区間で活躍した電車、とくに183系は首都圏などを中心にエル特急の顔として、特急の大衆化に一役買った。
今回は国鉄型の「直流特急型電車」の全盛期を、181系や183系の活躍を中心に振り返ってみたい。
国鉄特急型電車の始祖「こだま型」
国鉄の特急型電車の始まりは、冒頭にも記したとおり151系の「こだま」である。実は筆者が初めて乗った特急も、この「こだま」であった。東海道新幹線の開業前のことである。特急型電車に限らず「国鉄の特急」に初めて乗ったのがこの時だった。
この時の写真は記念撮影として撮った1枚だけで、実はそれほど記憶がない。当時の憧れの列車として取り上げられることも多い「こだま」だが、筆者は福井県の北陸本線沿線在住で、乗ってみたい憧れの列車といえば電車急行の「ゆのくに」などだった。「特急」はその当時、一般には縁の遠い存在だったのだ。それくらい特別な列車だったともいえる。
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【国鉄型特急電車のイメージをつくった151系】
