151系は国鉄初の特急型電車であるだけに、その後の特急のイメージを形作った車両である。
クリーム色に赤帯の国鉄特急色、そして一時代を築いたボンネット型の先頭車も「こだま型」と呼ばれるだけあって151系が始祖である。カラーリングは気動車特急にも採用され、長らく国鉄特急のイメージカラーとなった。ボンネット型デザインはその後、交直流特急型の481系や485系にも引き継がれ、特急電車のイメージをつくりあげた。
今思えば、「こだま」の151系は個室などを備えた1等車(現在のグリーン車)の「パーラーカー」や食堂車、ビュフェなどを連結した豪華編成であった。後になってから、あの時食堂車に行けばよかった、奮発して1等車に乗ればよかった、と思ったものだ。
181系「とき」の思い出
64年10月の東海道新幹線の開業により、151系は東海道本線の花形の座を追われ、山陽本線や上越線に転じた。そして、勾配区間向けの強化改造などを行い、すでに62年に登場していた上野―新潟間の特急「とき」用の161系とともに形式が181系となり、その後新製も行われた。
筆者にとって、国鉄型の直流特急型電車でもっとも思い出深いのはこの181系である。とくに、上越線を走った特急「とき」は思い入れのある列車だった。ボンネット型の先頭車、そして食堂車を連結した長大編成は「こだま」時代を思い出させるに十分な存在であった。
残念ながら食堂車は78年に営業休止してしまったが、「こだま」時代に乗れなかった食堂車にも「とき」で乗車することができた。
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【重厚さでは「交直流特急」のほうが上?】
