6代目「RAV4」ついに国内発売!450万円~で登場した新型はどのような進化したのか?

✎ 1〜 ✎ 193 ✎ 194 ✎ 195 ✎ 196
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
「Z」と「Adventure」、2つのデザインで発売となり、あとで「GR SPORT」が加わる(車種:トヨタ自動車)

あの大学生はいまどう思っているだろう。

「お父さん、これだよ、乗りたいの!」と父親の手を引くようにして、私が乗っていた「RAV4」に駆け寄ってきた大学生。1994年に第1世代が登場したときだった。

2025年12月17日、ついに第6世代RAV4が国内発売を迎えた。プラグインを含めたハイブリッド(のみ)のパワートレインや、「Arene(アリーン)」というユーザーインターフェースの採用など話題性に富んでいる。

このクルマを見たとき、私はすぐ、31年前のRAV4に目を輝かせた大学生のことを思い出した。

思えば遠くへきたもんだ、という台詞があるが、RAV4はまさにそれ。

【写真】新型「RAV4」の内外装をディテールとともにチェック(70枚)

「Arene」搭載のソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)へ

新型RAV4には、ハイブリッド(HEV)と新開発のプラグインハイブリッドシステム搭載のPHEVがラインナップ。ガソリンエンジンのみのモデルはない。

「洗練されたデザインの『Z』、オフロードも楽しめる『Adventure』、走りに拘りぬいた『GR SPORT』」(トヨタのプレスリリース)の3モデルが用意される。

左が「Z」、右が「Adventure」を雰囲気は大きく異なる(車種:トヨタ自動車)

ソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)として、車載OS「Arene」(アリーン)を初めて活用。

ADAS(先進運転支援システム)、ユーザーインタラクション(車内体験と車外環境の橋渡し)、コクピット(インフォテインメントシステムなど)の機能向上が図られた。

今回のRAV4は、音声対話サービス、センターディスプレイ、それに「トヨタ セーフティセンス」がAreneを前提に開発されている。

たとえば、会話型音声入力システムでは、「Android Auto」のように、自然な会話で入力が可能(になっているはず)。

12.9インチの大型ディスプレイは「Arene」による音声操作も可能(車種:トヨタ自動車)

「レスポンスは従来比で約3倍高速化され、話しかけてから約1秒で応答し、運転中でもより快適に、ナビやエアコンの操作が可能になりました」(トヨタのプレスリリース)

日進月歩という感じで進むメーカー間でのOSの性能競争で、しっかり存在感を示したい、というのが新型RAV4の大きなテーマだろう。

一方で、最新の技術で“武装”し、デザインも大胆に変わった第6世代のRAV4を見ていると、さきの大学生を感激させた第1世代の記憶がよみがえる。

次ページ木村拓哉のCMイメージとともに
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事