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すき家「インフレ下で最高益」が示す不都合な現実 貧しい日本人は安いチェーンにしか行けない時代

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  • 谷頭 和希 都市ジャーナリスト・チェーンストア研究家
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このグローバルすき家の2025年3月期第3四半期決算は、売上高が前年同期比11.6%増の約2221億円、営業利益が前年同期比42.7%増の約202億円である。 

店舗数を見ると、国内1965店舗、海外650店舗で国内の牛丼チェーンとしては圧倒的な勢力を誇っている。 

すき家の強さの一因は、やはり値段にあるだろう。2000年代あたりから勃発した牛丼の価格戦争の中ですき家は攻めの姿勢を続けており、2010年の段階では吉野家が牛丼1杯380円に対し、すき家は280円で100円もの差を付けていた。 

現在ではさまざまな品目でインフレが発生しているため、牛丼1杯が450円ではあるものの、他のジャンルのレストランに比べてもインフレ時代の強い味方であり続けているといえるだろう。

ディストピア容器も話題に

すき家でいえば、すき家が2022年より一部店舗で採用しているプラスチック容器が「ディストピア容器」として話題になったことが記憶に新しい。

一部店舗では、店内飲食でもテイクアウト用の容器で提供されるように。ネット上では「ディストピア容器」との表現も見られた(筆者撮影)
返却口の様子(筆者撮影)
返却口と言っても、シンプルに捨てるだけ。エコかどうかには議論が残るが、働く人の負担軽減や生産性向上には繋がると考えられる(筆者撮影)

これは店内飲食の場合でもテイクアウト用の器で牛丼などが提供されることを皮肉った言葉なのだが、これによって皿洗いの負担などが減り、目下大きな問題となっている人手不足の解消などを行う。おそらくそれは回り回って商品価格の維持にもつながっていくだろう。 

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