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豪州、先住民300人が住む「トレス海峡諸島」の世界 電気が通ったのは30年前、石灰石が照明代わり

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  • 柳沢 有紀夫 海外書き人クラブ主宰 オーストラリア在住国際比較文化ジャーナリスト

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「トレス海峡諸島民」の子どもたち(写真:筆者撮影)

オーストラリアの先住民の名前は? そう聞かれて「アボリジニ(Aborigines)」と答える方が多いかもしれない。ただしその呼び名に差別的なニュアンスがあるとされ、近年では「アボリジナル(Aboriginal)」と呼ばれる。

だが、この国にはアボリジナルとは別の先住民のグループがいることをご存じだろうか? 彼らの名は「トレス海峡諸島民」。現地では「トレスストレートアイランダー(Torres Strait Islanders)」と呼ばれている。

今回、世界100カ国以上の現地在住日本人ライターの集まり「海外書き人クラブ」は、他の4名のジャーナリストとともに海外メディア関係者として、彼らが住む島の1つ「マシッグ島(英語名:ヨーク島)」を初めて訪ね、1泊2日過ごした。

この目で見た彼らの暮らしぶりをお伝えしよう。

【写真を見る】豪州、先住民300人が住む「トレス海峡諸島」の世界 電気が通ったのは30年前、石灰石が照明代わり(20枚)

日本に最も近いオーストラリア

地理的に見ると、トレス海峡諸島は「日本から最も近いオーストラリア」である。

トレス海峡はオーストラリア大陸の北東端にあるヨーク岬と、パプアニューギニアとの間にある幅約150キロの海峡。その付近には多くの島が点在し、38の島に人が住んでいるとされる(トレス郡当局のサイトによる。ただ同サイトでも島の数が133とされていたり、「少なくとも274」 だったりと記述が異なる)。

トレス海峡諸島の略図。上部の青い部分がパプアニューギニア、下がオーストラリア大陸。血族集団ごとに色分けされている。マシッグ島はグリーン部分の右上にある(写真:筆者撮影)
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