「最近の子どもは、長い話を聞けなくなった」
そんな声を耳にすることがあります。30分の動画を見始めても、10分ほどでそわそわして、別の動画に移ってしまう。
授業中も、先生の説明を最後まで聞くのが難しい。そうした様子から、スマホ、とりわけ短い動画の影響を心配する人もいるでしょう。
TikTokやYouTubeなどのショート動画では、画面を指で送るだけで次の動画が現れます。退屈だと思ったら、続きを待つ必要はありません。
その便利さに慣れると、すぐには面白さのわからない話に付き合うことが、負担に感じられるのではないか。そんな疑問が生まれるのも自然です。
「面白くしてもらう」のを待ってはいけない
では、長い話に集中できない子供たちには、どう対応すればいいのでしょうか。
スマホとの付き合い方を見直すことに加えて、もう1つ考えたいのが、「話を聞くとき、自分は何をしているか」です。
人の話を聞くとき、私たちはつい、「相手がわかりやすく、面白く話してくれれば、集中できる」と考えます。もちろん、教える側の工夫は大切です。でも、それだけでは、聞き手はずっと「面白くしてもらうのを待つ人」になってしまいます。
同じ説明でも、「早く終わらないかな」と聞くのと、「このあと友達に説明するなら、どこが大事だろう」と聞くのでは、やっていることが違いますよね。後者は、言葉を受け取るだけでなく、重要な部分を選び、意味を考え、自分の中で組み立て直しています。
ここに、「地頭がいい」と呼ばれる人の聞き方を考えるヒントがあります。
何でも一度で覚えられることだけが、頭のよさではありません。入ってきた情報に対して、自分から問いを立てたり、すでに知っていることと結びつけたりする。そういう、情報への働きかけも、賢さの大事な一部分ではないでしょうか。



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