たとえば、先生が「この出来事には3つの理由があります」と言ったとします。
その時に、「そうなんだ」で終わらせず、「3つはどう違うのだろう」「一番大きな理由は何だろう」と考えてみる。
すると、そのあとの説明は、自分の疑問の答えを探す時間になります。
話が勝手に面白くなるのを待つのではなく、聞く目的を自分でつくる。
その入り口として提案したいのが、メモを取ることです。
メモは「話に参加するための道具」
メモというと、「忘れないように書き残すもの」と思うかもしれません。もちろん、それも大切な役割です。
でも、今回はもう1つ、「話に参加するための道具」として使ってみてほしいのです。
「あとで何か1つ書こう」と思って聞くには、何を残すかを選ばなければなりません。
「この言葉は初めて聞いた」「今の説明はよくわからなかった」「この例は面白い」。そうやって、自分が反応した場所を探します。
最初から、立派な要約をつくる必要はありません。「大事なところをメモしなさい」と言われても、何が大事かわからないことだってあります。
そんなときは、「気になったところを1つ」で十分です。知らない言葉だけでもいいですし、「なぜ?」と疑問を書くだけでもいいでしょう。
歴史の授業なら、年号や人名だけでなく、「なぜ、この人はそんな決断をしたのか」。理科なら、「これ、家でも見たことがある」。先生のちょっとした雑談に、「このたとえはわかりやすい」と書くのも、入り口としてはありです。
テストに出るかどうかだけを基準にすると、書けることが狭くなってしまいます。まずは、話に触れて自分の中に生まれた反応を残す。メモを「正解を書かなければいけない場所」にしないことが、続けるための工夫です。


※ログイン後、コメント入力が可能です。