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ファーウェイが中国に建てた「ヨーロッパの街」、売り上げ20兆円を支える2万5000人の研究開発拠点を歩いた

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松山湖キャンパスの湖面に映る赤れんがの城館
松山湖の湖面に映る赤れんがの城館(写真:筆者撮影)
  • 石井 徹 モバイル・ITライター
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Androidの代わりに載せたのが、19年に発表した自社OS「HarmonyOS(鴻蒙)」だ。いまはスマートウォッチからスマートフォン、タブレット、パソコン、車載システムまで同じOSで動かす。6月の開発者会議では、HarmonyOSの生態系に連なるデバイスが13億台、登録開発者が1100万人、アプリは40万本と発表した。

「車は作らない」ファーウェイの車

最近最も注目を集めているのが、5つの事業で25年に最も伸びたスマートカーソリューション事業だ。ファーウェイは車そのものを作らず、運転支援や車内の操作画面、通信といった仕組みを自動車メーカーに供給する。運転支援システム「乾崑(チェンクン)」と車載システム「鴻蒙座艙」は25を超えるブランドの50車種以上に載り、搭載台数はそれぞれ9月に200万台を超えた。

仕組みの供給にとどまらず、自動車メーカーと共同でブランドも持つ。HarmonyOSの中国名を冠した「鴻蒙智行」で、賽力斯(セレス)と組む「問界」、奇瑞の「智界」、北京汽車の「享界」、江淮汽車の「尊界」、上海汽車の「尚界」の5つがある。外観のデザインはファーウェイが手がけ、エンブレムは安全を守る盾に見立てた六角形で統一している。深圳市内の旗艦店には、この5ブランドの車が並ぶ。

深圳の旗艦店に並ぶ上海汽車との共同開発車「尚界Z7」。奥は奇瑞の「智界」(写真:筆者撮影)

SUV「問界M9」は50万〜60万元(約1150万〜1380万円)で、後席に大型のプロジェクタースクリーンを備える。江淮汽車との「尊界V680」に乗って深圳の市街地を走ると、運転席にスタッフが座ってはいたものの、合流や信号からの発進、駐車枠への車庫入れまで操作は車側が受け持った。

深圳の市街地で自動運転を試した「尊界V680」(写真:筆者撮影)
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