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「満員電車が戻ってきた」と感じている人は少なくないだろう。コロナ禍で一時は大きく減った朝の通勤客は、都心部を中心に再び増えている。
だが、国土交通省が公表する鉄道混雑率のデータを10年前と比べると、現在の混雑は以前の姿にそのまま戻ったわけではない。かつて混雑率ワースト上位だった路線・区間が順位を下げる一方、以前よりも「混雑路線」としての存在感が高まった路線・区間もある。
10年前と現在の「満員電車」はどう変わったのか。国土交通省が毎年公表している混雑率データで2015年度と25年度を比較し、さらに10年間の推移を追った。
2015年度の「混雑ワースト上位路線」は
かつて首都圏でも有数の「混雑路線」として知られた路線といえば、東京メトロ東西線やJR総武線各駅停車、JR横須賀線、小田急小田原線、東急田園都市線といった各線だ。
15年度のワーストランキングは、JR総武線各駅停車の錦糸町→両国と東京メトロ東西線の木場→門前仲町が混雑率199%で同率1位。3位はJR横須賀線の武蔵小杉→西大井で193%、4位は小田急小田原線の世田谷代田→下北沢で191%、5位はJR南武線の武蔵中原→武蔵小杉で190%と、上位5区間はいずれも混雑率190%以上だった。
18年度に複々線化の完成によって輸送力が大幅にアップした小田急小田原線が抜けたものの、19年度まで顔ぶれはほぼ変わらなかった。

