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《慢性的な腰痛》が初期症状だった? やがて「死を意識するほどの激痛」に襲われるようになった男性…まさかの奇病の正体とは

11分で読める
レントゲン写真
(写真:工藤さん提供)
  • 杉井 亜希 フリーランスライター/イラストレーター
  • 舛森 悠 総合診療医

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誰もが一度は経験したことのある「こむら返り」。突然ふくらはぎを襲う激痛も、多くは数十秒から数分で治まる。では、その痛みが全身で起こり、朝から晩まで途切れることなく続いたらどうだろうか?

2022年、歌手のセリーヌ・ディオン氏が公表したことで世界的に知られるようになった、ある希少疾患がある。コンピューター関連企業で働く工藤さん(30代)は、この病気の診断にたどり着くまで約3年を要した。

「体中の筋肉が、ずっとこむら返りを起こしているようでした。横になっても、座っていても激痛。このまま死ぬのか、それとも死んだほうが楽なんじゃないかと思うほどでした」

検査を重ねても異常は見つからず、医師から「精神的なものではないか」とまで言われた工藤さん。痛みの正体とは、一体何だったのか。

筋肉痛がなかなか治らないな…

2017年、新卒でコンピューター関連企業へ入社した工藤さん。中学生くらいから抱える慢性的な腰痛はあるもののおおむね健康体で、好きな仕事に就き、平凡ながら幸せな日々を送っていた。

異変が現れたのは2022年。健康診断で不整脈を指摘されたことが始まりだった。精密検査でも原因はわからなかったが、その頃から肋骨の横の筋肉に違和感を覚えるようになった。

「最初は筋肉痛がなかなか治らないな、くらいだったんです。でも筋肉がつる直前のような張りが、何日も続くようになっていって……」

痛みはやがて首や肩、腰へ広がり、手にも力が入りにくくなっていく。「いつか治るだろう」と思っていた筋肉の違和感は、少しずつ、しかし確実に工藤さんの全身を蝕んでいった。

実際のMRI画像(写真:工藤さん提供)
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