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《慢性的な腰痛》が初期症状だった? やがて「死を意識するほどの激痛」に襲われるようになった男性…まさかの奇病の正体とは

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レントゲン写真
(写真:工藤さん提供)
  • 杉井 亜希 フリーランスライター/イラストレーター
  • 舛森 悠 総合診療医
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結果的に、工藤さんはメンタルクリニックの受診を勧められた。

「メンタルの不調で苦しみ、治療に向けて頑張っている方々がいるのはもちろん理解しています。だから、メンタル不調を否定するわけでは決してありません。でも、あの頃のあの痛みは、どう考えても精神的なものからくるものではなかった。断言できます」

医師の勧めもあって工藤さんは念の為にメンタルクリニックを受診したが、案の定何も見つからず、筋肉の痛みが緩和することもなかった。この頃には痛みは全身へ広がり、全身が延々とこむら返りを起こしているような状態になっていた。

「朝起きた瞬間から寝るまで、筋肉が常に引っ張られているようでした。横になっても座っていても激痛。逃げ場がありませんでした」

神経障害性疼痛などに用いられる比較的強力な鎮痛薬「トラムセット」も処方されたが、効果は気休め程度だったという。

死んだほうが楽かもしれないと思うほど全身が痛かった

そして症状は、さらに不可解さを増していく。38度を超える発熱と解熱を短時間で繰り返し、生活音を聞くだけで全身の筋肉が強くこわばるようになっていたのだ。

「例えば食器が『ガシャン』と音を立てるだけで、過剰に驚いてしまうんです。その拍子に筋肉がこわばる感覚があって……。ただでさえ痛みが続いている中で、音に身構えなければならない生活はかなりのストレスでした。でも当時、いくら病院を変えても診療科を変えても、痛みの正体に言及してくれる医師はいませんでした」

中には「痛がり方が大袈裟なんじゃない?」と心ない言葉をかける医師もいたという。

「当時は、死んだほうが楽かもしれないと思うほど全身が痛かった。でも原因は必ずあると信じて、受診を続けたんです」

そして2025年夏、工藤さんの訴えを受けた医師の判断で、東京科学大学病院の膠原病内科への検査入院が決まる。この入院が、約3年間続いた苦しみに終止符を打つ転機となった。

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