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国内外5000社以上の人的資本開示情報をすべて読み込み、「人的資本経営専門家」として活躍する田中弦氏。
その田中氏が、「人的資本経営」の全ノウハウを解説した『5000の事例から導き出した 「人的資本経営大全」ー日本企業最後の伸びしろ』は、日本の人事部「HRアワード2025」書籍部門・優秀賞を受賞するなど、大きな話題を呼んでいる。
その著者の田中氏が、創業140年を超える老舗企業の実例から、「変われる会社」に共通する条件を解説する。
「古い会社ほど変われない」は本当か
「老舗企業は変われない」
そんなイメージを持つ人は少なくありません。
歴史が長い会社ほど前例を重んじる。組織の階層も多く、意思決定にも時間がかかる。だから変革は難しい。そう考えられています。
しかし、私はこれまで国内外5000社以上の人的資本開示情報を分析し、多くの企業の変革を見てきました。その中で感じるのは、「会社が変われるかどうかは、創業年数では決まらない」ということです。
創業100年を超えていても、「大きく変わる会社」があります。一方で、設立してまだ10年ほどしか経っていないにもかかわらず、「組織が硬直し、人も育たない会社」もあります。
違いは、歴史ではありません。組織の「人と人との関係性」を変えられるかどうかです。
「老舗企業は変われるのか」という議論になるときに、私が好例だと思うのが、創業140年を超える長野県の老舗メーカー、カクイチです。
カクイチの変革には「会社が変わる4つのヒント」があると考えています。


