「人を大切にする会社=強い会社」とは限らない?
前回の記事では、春闘の賃上げ議論を入り口に、「人材をコストとして見るか、投資として見るか」が企業の分岐点になると述べました。
その延長線上で、今回はもう一歩踏み込みたいと思います。
よく聞く「人を大切にする経営」は、本当に企業を強くするのでしょうか?
もちろん、社員を粗末に扱う企業が成長できるはずはありません。働きやすい環境を整え、制度を充実させることは重要です。
問題は、それだけで十分だと考えてしまうことです。
「人的資本経営」と「人を大切にする経営」は必ずしもイコールではない、ということは前回も書いた通りですが、実際、国内外5000社以上の人的資本開示を見てきた中で、私は何度も「同じような光景」に出会ってきました。
制度は整っている。福利厚生も悪くない。社員満足度も一定水準にある。にもかかわらず、業績にはつながらない。組織に活力もない。挑戦も生まれない。
つまり、「人を大切にしているはずなのに、強くない会社」が少なくないのです。




















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