「変われない会社」には共通点があります。それは「情報が一部の人だけに集まっている」ことです。
情報は力です。だから、情報が特定の部署や管理職に集中している会社ほど、組織は硬直します。
現場は経営の考えを知らない。経営は現場の実態を知らない。部署同士も、お互いが何をしているのかわからない。この状態では、いくら「自律的に動いてほしい」と言っても、人は動けません。
人が自分で考えて動くためには、判断材料となる情報が必要だからです。
「変われる会社」は部署や役職を超えて情報を「開く」
一方、「変われる会社」は、情報をできるだけ開きます。
カクイチでは、工場勤務の社員やパート社員も含め、全員が同じ情報環境に入っています。全社員にスマートフォンを配布し、Slackなどを使って、部署や役職を超えて情報が流れる状態を作ってきました。
もちろん、最初からスムーズに進んだわけではありません。導入当初は、「工場でスマホなんて使えるわけがない」「仕事をしていないように見える」という反対もあったそうです。
しかし、実際には逆でした。
ある社員は「以前は他拠点の人とほとんど接点がありませんでした。でも、いまは投稿を見て、『元気そうだな』と思える」と話していました。
情報が開かれると、人もつながります。人がつながると、「部署の壁」が少しずつ低くなります。そして、部署の壁が低くなると、組織の中で助け合いや挑戦が生まれやすくなります。
特別な理念を掲げなくても、「人と人との距離」が変わることで、組織文化は少しずつ変わっていくのです。

