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ビジネス #5000社の事例から導き出した「人的資本経営大全」ー日本企業最後の伸びしろ

「140年の老舗企業」が大変革を遂げた"4つの仕掛け"「古い会社=変われない」は大誤解だ【専門家が解説】

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工場で助け合う人たち
老舗企業の体質を変革し「変われる会社」になるための「4つのヒント」とは?(写真:カクイチ提供)
  • 田中 弦 Unipos株式会社代表取締役会長
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【ポイント②】情報を一部の人だけのものにしない

「変われない会社」には共通点があります。それは「情報が一部の人だけに集まっている」ことです。

情報は力です。だから、情報が特定の部署や管理職に集中している会社ほど、組織は硬直します。

現場は経営の考えを知らない。経営は現場の実態を知らない。部署同士も、お互いが何をしているのかわからない。この状態では、いくら「自律的に動いてほしい」と言っても、人は動けません。

人が自分で考えて動くためには、判断材料となる情報が必要だからです。

「変われる会社」は部署や役職を超えて情報を「開く」

一方、「変われる会社」は、情報をできるだけ開きます。

カクイチでは、工場勤務の社員やパート社員も含め、全員が同じ情報環境に入っています。全社員にスマートフォンを配布し、Slackなどを使って、部署や役職を超えて情報が流れる状態を作ってきました。

全社員にスマートフォンを配布したことで情報が開かれ、人もつながっていった。そのため「部署の壁」が少しずつ低くなっていった(写真:カクイチ提供)

もちろん、最初からスムーズに進んだわけではありません。導入当初は、「工場でスマホなんて使えるわけがない」「仕事をしていないように見える」という反対もあったそうです。

しかし、実際には逆でした。

ある社員は「以前は他拠点の人とほとんど接点がありませんでした。でも、いまは投稿を見て、『元気そうだな』と思える」と話していました。

情報が開かれると、人もつながります。人がつながると、「部署の壁」が少しずつ低くなります。そして、部署の壁が低くなると、組織の中で助け合いや挑戦が生まれやすくなります。

特別な理念を掲げなくても、「人と人との距離」が変わることで、組織文化は少しずつ変わっていくのです。

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