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ビジネス #5000社の事例から導き出した「人的資本経営大全」ー日本企業最後の伸びしろ

「140年の老舗企業」が大変革を遂げた"4つの仕掛け"「古い会社=変われない」は大誤解だ【専門家が解説】

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工場で助け合う人たち
老舗企業の体質を変革し「変われる会社」になるための「4つのヒント」とは?(写真:カクイチ提供)
  • 田中 弦 Unipos株式会社代表取締役会長
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もちろん、すべての会社が同じ形を目指す必要はありません。「課長職や部長職をなくせば会社が変わる」という単純な話でもありません。

大事なのは「管理職は何をする存在なのか」を問い直すことです。

これからの管理職に求められるのは、「管理すること」ではなく、「人を支援し、人と人をつなぎ、挑戦しやすい環境をつくる」ことです。

「人を動かす人ではなく、人が動きやすい状態をつくる人」と管理職を定義し直せる会社は、強いし、「変われる会社」だと私は思います。

「人と人の関係性」に投資する

人的資本というと、多くの企業は研修や評価制度を思い浮かべます。

もちろん、それも重要ですが、カクイチの変革を見ていて私が感じるのは、本当に投資すべき対象は制度だけではないということです。大事なのは「人と人との関係性」です。

カクイチでは、成果が出た部署に対して、チームで食事をするための費用を支給する制度があります。

個人への報酬ではありません。「みんなで話す時間」をつくるための投資です。

また、日々の感謝も、部署横断のプロジェクトも、すべて「人と人とのつながり」を強くするために設計されています。

私は長年、同社の取り組みを見てきましたが、同社が変わったきっかけは「デジタルツールを導入したこと」そのものよりも、その手段をうまく使うことで「社員同士の関係性」を変えたところにあると考えています。人と人との距離が縮まり、それに合わせて組織の仕組みまで変わっていったのです。

私は、多くの企業を見てきましたが、「変われる会社」には共通点があります。

それは、新しい制度を増やすことではなく、人が自然に助け合い、挑戦し、学び合える関係性をつくっていることです。

創業140年という歴史は、変革の障害にはなりません。

本当に会社を変えるのは、制度でも、DXでもありません。

人と人、人と組織との関係性なのです。

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