2021年の引退から丸5年、主に秋田地区で活躍していたJR東日本のキハ40系気動車が4月、タイの首都バンコク近郊で復活を果たした。男鹿線・五能線を走っていたキハ40形とキハ48形で、ドンムアン空港に直結のドンムアン駅から世界遺産の街、アユタヤまでの約50kmを1日3往復する。
JR東日本は2024年4月、タイ国鉄(SRT)に中古車両20両の譲渡を行ったと発表しており、今回デビューしたのはこのうちの一部だ。タイにて車体の整備、再塗装はもちろんのこと、トイレの洋式化や冷房能力の強化、座席シートの張替えが実施され、中古車とは思えないほどの美しい仕上がりとなっている。一方で、デザインは日本での現役時代を踏襲しており、車内にも日本の面影を随所に残している。
行き先は観光地だが「通勤列車」
SRTは2022年末以降、日本の中古車両として元JR北海道のキハ183系気動車、そして14系客車を用いた観光列車を運転しており(2023年5月13日付記事『誰が乗る?タイに渡った元JR北「キハ183」ツアー』参照)、キハ40系の導入はその第3弾となる。
だが、今回のキハ40系は観光地として知られるアユタヤ行きではあるものの「通勤列車」として設定されており、これまでの日本製中古車両と比べて毛色が異なる。いったいなぜ「観光列車」ではないのか、そしてどのように運用されているのだろうか。

