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傘を持っていない時に雨が降れば、コンビニで500円程度のビニール傘を買う。やんでしまえば無用の存在となり、どこかに置き忘れてもそこまで後悔しない。
そんな「使い捨て」が当たり前になった現代の雨具市場で、1本1万円を超える「高級透明ビニール傘」がある。ホワイトローズ(本社:東京都台東区)が販売する商品だ。
強風に負けない頑丈さと、透明でクリアな視界が、著名人やこだわりを持つ一般人にも支持されており、手作業で年間1万本以上を生産する。
「安かろう悪かろう」とは一線を画す、下町職人の気概――だけでは生きていけない時代。どんな思いで製造・販売しているのか。須藤宰(すどう・つかさ)社長に取材した。
空から降るものから、人を守る「道具」
「そもそも空から降る雨や雪に対して人間は無力です。その防御用に傘があります。
うちはファッション雑貨ではなく、空から降ってくる雨や雪から人を守る『道具』を作っています。お客さまが玄関を一歩出られてから、用事を済ませて無事にお帰りになるまで、何があっても完璧にお守りする。それが当社の傘の存在意義で、“風速20メートルでも壊れない傘”です」
ホワイトローズの須藤社長はこう話す(以下、発言は同氏)。ここまで言い切るのは、技術への自負心と伝統もあるだろう。

