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「ビジュアルに統一感がなかった」「刷新後、社内から不評の商品も」…トンボ鉛筆「MONO」はいかにしてブランドになったか

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「MONO」消しゴム
青・白・黒のトリコロールカラーが印象的な「MONO」ブランドの誕生秘話(写真:株式会社トンボ鉛筆)

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多くの人が親しんできたロングセラー商品。馴染みある姿ゆえに「昔と同じ」と思いがちだが、むしろロングセラーほど、時代に合わせて変わり続けているものだ。では、あの商品は、どこをどう変えてきたのだろうか――。
多くの企業ストーリーを叙情豊かに描いてきたライター・弓橋紗耶さんが綴る連載「変わり続けるロングセラー」。連載第2回はトンボ鉛筆「MONO」を取り上げる。

「MONO」カラーが商標登録されている理由

数年前、子どもが小学校へ入学する際に、文具一式を揃えた。筆箱、鉛筆、ノート、定規――それぞれ気に入って使い続けていたが、唯一コロコロと変わっていたものがある。消しゴムだ。

キャラクターものや、消す力が弱い子ども用のものを買い与えてみたが、「きれいに消えない」と毎度不服そうな顔でノートをゴシゴシ擦っていた。

ある日、子どもに「消しゴム貸して」と言われたので、自分のものを差し出した。すると、使い始めた途端に「僕、これがいい!」と声を上げた。それが、「MONO消しゴム」だった。

「MONO」は、株式会社トンボ鉛筆のブランド商品だ。きっと誰もが、学生時代に一度は使ったことのある製品だろう。青・白・黒のトリコロールカラーがお馴染みだが、この3色の柄は「色彩のみからなる商標」として登録されている。

「色彩のみからなる商標」とは、単色または複数の色彩の組み合わせのみからなる商標のことで、代表例は「セブン-イレブン」や「ファミリーマート」のあの色、と言えばわかりやすいだろう。けれど、実は「MONO」こそが、この商標登録の国内第1号であることをご存じだろうか。

青・白・黒のトリコロールカラーがお馴染みの「MONO消しゴム」。受験会場にも安心して持ち込めるよう、ロゴの印字がないタイプも販売されている(写真:株式会社トンボ鉛筆)
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