そこで、翌年には「横引き仕様」と「自動巻き取り機能」を組み合わせた、「MONOホワイトテープYK」を発売。すると、一気にトップシェアを獲得した。トンボ鉛筆が修正テープを発売して以降、国内市場は毎年140〜160%の伸びを記録している。その結果、予想をはるかに超える成長を果たし、現在でも売上構成比が高い商品群として、存在感を放っている。
わかりやすいネーミングが功を奏した「消えいろPIT」
時を同じくして、社内ではもう一つのブランドが頭角を現し始めていた。それが、のりの商品群をラインナップした「PIT(ピット)」だ。
でんぷんのりが主流だった1971年(昭和46年)、同社は国産初の口紅型固形のり「PIT」を発売した。その後、「塗りムラがあっても気付けない」「塗ったのりがはみ出して困る」といったオフィスワーカーの声に着目し、1993年(平成5年)に塗った部分が青く着色され、乾くと透明になる新製品「消えいろPIT」を発売。すると、これまた大ヒットを記録した。
「営業側からしたら、ネーミングがすごく良かったんです。『消えいろ』っていうのがわかりやすくて。当時、色付きのりは他社でも販売されていたんですけど、特徴がわかりづらかったのか、『PIT』の方が売れていましたね」(同社取締役 営業本部長、天野さん談)
