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「ビジュアルに統一感がなかった」「刷新後、社内から不評の商品も」…トンボ鉛筆「MONO」はいかにしてブランドになったか

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「MONO」消しゴム
青・白・黒のトリコロールカラーが印象的な「MONO」ブランドの誕生秘話(写真:株式会社トンボ鉛筆)
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1997年(平成9年)には修正テープの構造を生かし、「テープのり」を発売。新たな市場を自ら開拓し、ブレイクを果たした。

「軽い」引き心地を実現した、現在のテープのり「ピットエアー」(写真:株式会社トンボ鉛筆)

消しゴム、修正テープ、スティックのり、テープのり――この時期、「MONO」ブランドをはじめとする製品の成長を支えていたのは、一貫して「機能の革新」だったと言える。

デザイン文具の誕生

一方で、機能性ではなく、デザイン性を重視した商品開発も行われていた。それが、景気拡大期の1986年(昭和61年)に立ち上げた「ZOOM」シリーズだ。

この時期、オフィスにワープロやコピー機などのOA機器が導入されたことで、宛名や請求書などを書く仕事が一気に減少していった。そこで、同社は「筆記はより創造的な方向に向かう」と考え、「労働筆記から創造筆記」をコンセプトに、意匠性の高い製品を生み出していったのである。

「デザイン文具」という言葉が存在しなかった時代に、トンボ鉛筆がこうした製品開発を行えたのには理由がある。それは、1957年(昭和32年)以降、業界に先駆けて専属デザイナーを採用していたからだ。デザイナー目線で作られた商品は、予想の斜め上をいくものばかりだった。

薄さ2.7ミリのカード型シャープペン、卵型の極太ボールペン、細い枝を思わせる極細ボールペン――一度見たら忘れられない、インパクトある文具を世に送り出していったのである。すると、感度の高いユーザーやショップへと、取り扱いがどんどん広がっていった。

現在も販売されている「ZOOM 707」(写真:株式会社トンボ鉛筆)
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