東洋経済オンラインとは
ビジネス #変わり続けるロングセラー

「ビジュアルに統一感がなかった」「刷新後、社内から不評の商品も」…トンボ鉛筆「MONO」はいかにしてブランドになったか

12分で読める
「MONO」消しゴム
青・白・黒のトリコロールカラーが印象的な「MONO」ブランドの誕生秘話(写真:株式会社トンボ鉛筆)
2/8 PAGES
3/8 PAGES
4/8 PAGES
5/8 PAGES
6/8 PAGES
7/8 PAGES
8/8 PAGES
2005年に発売された、修正テープ「MONO CC」のパッケージ(写真:株式会社トンボ鉛筆)

社内からは「機能を訴求する文言が書かれていない」と不評を買ったが、いざ蓋を開けると販売数はたちまち伸び、一気に市場を牽引する商品となった。

「営業サイドからは、『もっとカラフルに、もっとかわいくしてくれ』という声が根強くあるんですけどね。でも、ブランドマネジメントの立場からすると、それはアイデンティティの希釈・毀損になりかねない。このせめぎ合いは、今も続いています」(亀井さん談)

右:取締役 新分野開発室長 亀井さん、左:取締役 営業本部長 天野さん(写真:筆者撮影)

「色彩のみからなる商標」国内第1号として正式に登録

その後、2017年(平成29年)に「MONO」カラーは「色彩のみからなる商標」の国内第1号として、正式に登録された(登録第5930334号)。2026年6月時点で登録件数が8社12件と少ないのは、「色彩のみで識別できる」という著名性の立証が必要で、審査のハードルが高いからだ。

「もし青・白・黒以外に、その他の色や柄でもロゴデザインを展開していたら、商標登録はされなかったかもしれません」と亀井さんは語る。修正テープ・テープのりの開発に続き、ここでも先見の明を感じさせられるのは、きっと筆者だけではないだろう。

社内で様々な議論が起きながらも、ブランドの再定義への道を突き進んだ「MONO」。後編では、VI活用で成功を収めたシャープペン市場での逆転劇と、60年間の変革を支えてきたものの正体を追う。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象