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新たな市場「オフィスパーソナル」の誕生
1970年代以降は消しゴムとスティックのり、1990年代は修正テープとテープのりで大きなシェアを勝ち取ったトンボ鉛筆。しかし、2000年代に入ると、市場のコモディティ化によって他社製品との差別化が難しくなり、一転して「MONO」ブランドの訴求力を高める方針へと舵を切った。
そんな折、次なる転換点が訪れる。きっかけは、2008年のリーマンショックだ。景気の急速な悪化を受け、企業はオフィス備品の支給を停止、あるいは購入予算を削減していった。すると、オフィス文具は「会社から支給されるもの」から「自分で選んで買うもの」へと変化。業界ではこの新たな購買需要を「オフィスパーソナル」と呼び、結果として新たな市場が生まれることになった。
「オフィスワーカーが自分で文具を選択するようになってから、商品にも多様性が求められるようになりました。業界各社も、デザインや機能を特定のニーズに合わせる商品開発がなされ、バリエーション化が進んだんです」(同社取締役 新分野開発室長、亀井さん談)
