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ビジネス #変わり続けるロングセラー

「消しゴムのデザインを使うのは違和感」と社内では不評も…4500万本突破のバカ売れ商品に「MONO」シャーペン開発の舞台裏

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「MONO」シリーズ
「MONO」ブランドの誕生から63年。なぜこれほどのロングセラーを実現できているのか(写真:株式会社トンボ鉛筆)

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多くの人が親しんできたロングセラー商品。馴染みある姿ゆえに「昔と同じ」と思いがちだが、むしろロングセラーほど、時代に合わせて変わり続けているものだ。では、あの商品は、どこをどう変えてきたのだろうか――。
多くの企業ストーリーを叙情豊かに描いてきたライター・弓橋紗耶さんが綴る連載「変わり続けるロングセラー」。連載第2回はトンボ鉛筆「MONO」を取り上げる(前編はこちら)。

新たな市場「オフィスパーソナル」の誕生

1970年代以降は消しゴムとスティックのり、1990年代は修正テープとテープのりで大きなシェアを勝ち取ったトンボ鉛筆。しかし、2000年代に入ると、市場のコモディティ化によって他社製品との差別化が難しくなり、一転して「MONO」ブランドの訴求力を高める方針へと舵を切った。

そんな折、次なる転換点が訪れる。きっかけは、2008年のリーマンショックだ。景気の急速な悪化を受け、企業はオフィス備品の支給を停止、あるいは購入予算を削減していった。すると、オフィス文具は「会社から支給されるもの」から「自分で選んで買うもの」へと変化。業界ではこの新たな購買需要を「オフィスパーソナル」と呼び、結果として新たな市場が生まれることになった。

「オフィスワーカーが自分で文具を選択するようになってから、商品にも多様性が求められるようになりました。業界各社も、デザインや機能を特定のニーズに合わせる商品開発がなされ、バリエーション化が進んだんです」(同社取締役 新分野開発室長、亀井さん談)

速書きや上向き筆記、湿った紙へも書きやすいノック加圧式油性ボールペン「エアプレス」。工事現場など不安定な場所で筆記が必要になる人から支持されている(写真:株式会社トンボ鉛筆)
【写真を見る】「消しゴムのデザインを使うのは違和感」と社内では不評も…4500万本突破のバカ売れ商品に「MONO」シャーペン開発の舞台裏(18枚)
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