このとき発売されたのが、ブランドの本質を武器に設計された『モノグラフ』だ。発売から10年で累計4500万本を突破した同商品は、『MONO』ブランドが長年かけて積み上げてきた信頼を基盤に、まったく新しいカテゴリーで鮮やかに結果を出したのである。
ファンを巻き込み、ブランドの熱量を高める
「MONO」ブランドの誕生から63年が経過した現在、トンボ鉛筆のSNSアカウントの総フォロワー数は47.4万人と、筆記具メーカー・ブランドではトップを誇っている(2026年4月時点。コーポレートアカウントのみ、ブランドアカウント等は含まず)。2011年(平成23年)から運用を始め、ファンとの接点を作るだけでなく、近年は他業種とのコラボレーションや「文具インフルエンサー」と関係性を築きながら、PR活動を行ってきた成果だ。
さらに、ブランドイメージが強固となるにつれて、「ユニクロ」や付録付き雑誌を刊行する宝島社などから、「MONO」ブランドを使用した商品化の相談が寄せられるようになった。
「ありがたいことに、『MONOのロゴ入りグッズがよく売れました』というような声をいただくことも多いんです。こうした結果は、社員にとっても自信につながっていると思います」(同社パブリックリレーションズG 担当者談)
2025年(令和7年)秋、トンボ鉛筆は11月1日を「MONOの日」に制定した。「MONO」というブランド名はギリシャ語「MONOS」に由来しており、「1つの」「単一の」を意味する。また、シンボルマークが青・白・黒の3本ラインであることから、「1」が3つ並ぶ日を選んだそうだ。
