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日本人のいびつな対中優越感が根底にある日中対立、その解消と現実的な関係構築で思い出すべき明治時代の偉人の助言

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明治期の日本と清朝との関係を振り返ると、現在の日中対立と同様な構図が浮かんでくる(写真:Cheng Xin/Getty Images)

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台湾問題をめぐって、日本と中国との関係がぎくしゃくしている。「実際にどうか」ということより、感情が先に立って思わぬ脅威を感じ、疑心暗鬼でどんどん想像が高まり、相手に対して恐怖を覚え敵意をむき出しにしているというのが現況であろうか。

もっとも本当の緊張関係や事実の動きについてなど、正確に知ることなどできない。あくまでも想像や表象の世界、頭の中の世界での出来事なのだ。このもどかしさこそ、人間にとって不幸と落胆の始まりでもある。

「事実についての自分の解を疑うべき」

イギリスの作家でジョージ・アルフレド・ガードナー(1865~1946年)が執筆したコラムに「配送されなかった手紙」という話がある。出したと思っていたが、実際には出していなかった手紙によって、人間関係がぎくしゃくしてしまう話だ。

誤解である。だから「事実についての自分の解を疑ってみるのはよい習慣であり、また、他者の動機についての自分の解釈を疑ってみるのはもっとよい習慣である。十中八、九間違っているものだ」(『たいした問題じゃないが―イギリス・コラム傑作選―』行方昭夫訳、岩波文庫、2009年、11ページ)と考えるほうがいい。とはいえ、国家間となると、これがなかなか難しく、そうはいかないことが多い。

中国と日本との長い交流の歴史は、この連続であったのかもしれない。その中でも今の緊張関係は、1880年代の日清戦争直前の明治・日本に似ているといえる。もちろん、当時とはその布置(ふち)はまったくちがう。攻守が逆なのだ。発展する中国、衰退する日本という布置だ。

当時の中国=清王朝は、列強の攻撃を受けて衰退の状態にあり、清の崩壊は近隣の日本にとって大きな問題であった。

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