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「娘を守るように台湾を守る」11月台北市長選に中国認知戦研究の第一人者・沈伯洋氏が出馬へ、娘を守る覚悟の意味は?

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2026年台北市長選に出馬を表明した沈伯洋氏。中国認知戦のプロが勝利を得るか(写真:今周刊)

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台湾の頼清徳総統は2026年5月13日、11月に行われる台北市長選挙に向けた民主進歩党(民進党)の公認候補として、沈伯洋氏を正式に指名した。

沈氏は1982年生まれ。国立台湾大学法学部を卒業後、アメリカ・ペンシルベニア大学で法学修士号、カリフォルニア大学アーバイン校で犯罪学と法社会学の博士号を取得した。帰国後は国立台北大学犯罪学研究所の所長(准教授)を務め、2024年2月に民進党の立法委員(国会議員)に就任している。

犯罪学や法社会学の専門家であると同時に、中国による台湾への「認知戦(フェイクニュースや情報操作を用いた心理戦)」研究の第一人者でもある。

沈氏への政治的評価は二極化

シンクタンク「台湾民主実験室(Doublethink Lab)」を設立し、中国の浸透工作の影響度を数値化する「中共浸透指数(China Index)」を開発。この実績から、23年には世界民主主義運動の運営委員にも選出された。

近年、沈氏が最も注目を集めた活動として、民間防衛組織「黒熊学院(Kuma Academy)」の共同創設が挙げられる。台湾の一般市民に対し、有事の際の避難方法や応急処置、情報戦への対抗策など「シビル・ディフェンス(民間防衛)」の教育を大々的に展開した。

また、TikTokをはじめとする中国系プラットフォームが青少年の民主主義的価値観を蝕んでいるとして、法規制の必要性も強く訴えてきた。

24年の立法委員就任以降、沈氏は国家安全やフェイクニュース対策に関する法案を主導してきた。しかし、その政治的評価は二極化している。

同僚や党員からは「台湾の民主主義を守る即戦力」「一流の知性を持つ第一人者」と評され、若年層や民進党支持層から熱烈な支持を集めている。

一方で、中国国民党(国民党)や台湾民衆党(民衆党)などの野党陣営からは「極端なイデオロギーを持つネットインフルエンサー」「恐怖を煽り、社会を分断している」と批判されており、立法院内での激しい衝突の当事者となることもしばしばである。

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