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理系分野に進む女性が少ないことの背景には、「つながり」と「自主性」という人間の2つの欲求の綱引きがある

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科学を勉強する女子学生
理系に進む女性が少ないのは、女性が「つながり」を重視するためかもしれません(写真:metamorworks/PIXTA)

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私たち人間は1人ぼっちだと孤独感や疎外感を感じるが、その反面、集団行動を強いられると面倒に感じ、自由気ままに、1人でやりたいことや好きなことに没頭したくもなる。
今回、そんな人間の本質に進化心理学で迫り、左派と右派、女性と男性、集団主義と個人主義など、ヒトとその社会を「つながり」と「自主性」という2つの欲求の綱引きで説明するとともに、現代人の不幸の原因はこの2つの欲求のバランスの崩れにあると指摘する『誰かと一緒にいたいけど、1人になりたい:つながりと自主性の進化心理学』より、一部抜粋・編集のうえ、お届けする。

人と物のどちらに関心があるか

『誰かと一緒にいたいけど、1人になりたい:つながりと自主性の進化心理学』(東洋経済新報社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

好みにおける性差のうちでも目立つのが、人への関心と物への関心だ。

女性は他者と緊密に働くようなキャリアに関心が強いのに対して、男性は物を巧みに扱うキャリアに興味を引かれる(それは、一部の男性にとってはハンマーを振るうことであり、別の男性にとってはコンピューターのプログラミングをすることだ)。

同様に、女性は他者を助けることができるときに仕事に満足感を覚える可能性が高いのに対して、男性は仕事での個人的成功や自己改善を重視する可能性が高い。

女性のこのような関心は、つながりという目標の明確な表れであり、男性のこのような関心は、自主性という目標の明確な表れだ。

ここまでは問題はないだろう。男性と女性にとって楽しい仕事は違うし、やらなければならない仕事はたくさんあるので、関心における性差は、誰もが満足できるような、性別に基づく分業につながる可能性が出てくる。

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