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理系分野に進む女性が少ないことの背景には、「つながり」と「自主性」という人間の2つの欲求の綱引きがある

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科学を勉強する女子学生
理系に進む女性が少ないのは、女性が「つながり」を重視するためかもしれません(写真:metamorworks/PIXTA)
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親というものはどうしても、我が子が話しはじめるのが待ち切れないが、どこの親も我が子を励ますのにもかかわらず、男の子は女の子に後れを取る。

たとえば、ある研究で幼児が自宅で親と触れ合うところを録音して調べると、女の子の半分は、1歳2か月までに2つの単語をつなげることができた(「クッキーを食べる」のように)が、男の子は1人もそれができなかった。

誰もがいずれ2つの単語をつなげることを学ぶが、言語能力におけるこの性差は、けっして消えてなくならない。

人生のその後の時点でこの影響を知るために、アルバニアからヴェトナムまで、80か国で高校生の読解と数学と科学の得点における性差を比べることができる。

彼らは全員、母語で同じ試験を受けているからだ。どの国でも、言語課題で女子生徒が男子生徒よりも成績が良い。

数学/科学のデータには少しばらつきがあり、女子が男子に優ることもあれば、そうでないこともあるが、言語技能に関しては、まったく例外がなかった。そのうえ、大半の国で、言語技能におけるこうした性差は、数学/科学における性差よりも大きかった。

つながりには言語能力が不可欠

なぜ女子は地球上のすべての国で言語に関して男子よりも成績が良いのか? この疑問には多くの答えがあり、そのそれぞれが、脳の構造、ホルモン、人生経験など、異なる要因を重視する。

だが、その全部に共通点がある。女性のほうが男性よりもよくつながっており、つながりは言語コミュニケーションを拠り所としているのだ。

男性は自主性を重視するのでSTEMでのキャリアを追求する可能性が高いのとちょうど同じで、女性はつながりを重視するのでコミュニケーション関連のキャリアを追求する可能性が高い。

優れた言語技能は、優れた数学/科学技能ほど儲からないかもしれない(少なくとも今日の世界では、そうだ)が、人生のほぼあらゆる面で不可欠の役割を果たす。自分の立場や好みを明快に言葉で表せる人は、そうできない人よりも、自分の欲求を満たしてもらうのにははるかに有利な位置にいる。

ジェンダー/STEM論争に端的に表れているこうした複雑な問題以外にも、自主性とつながりにおける性差は、仕事以外のさまざまな分野でも表れ出る可能性がある。

(翻訳:柴田裕之)

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