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前編では、築40年を超える老朽化マンションが直面する過酷な現実と、修繕すらできず“廃墟化”に向かう「管理不全」の恐ろしさをお伝えした。
全国の建て替え実績が累計323件(2025年3月末時点)にとどまる中、建物を再生できるか、それとも朽ちるのを待つしかないのか。その分かれ道はどこにあるのだろうか。
首都圏のマンション価格が高騰する中、中古マンションを購入し、リノベーションするのがブームとなっているが、マンションの未来を考えると物件は慎重に検討したほうがいいかもしれない。
なぜなら、老朽化した末の建て替えには、非常に厳しい過程が待っている。数年単位での議論が必要となることも多い。
今回は、建て替え決議がまとまりやすいマンションの「条件」と、10年越しの議論を経て、全戸立ち退きと建て替えを実現した成功事例の裏側に迫る。
“建て替えが成功する”築古マンション「3つの条件」
都内でマンションの建て替えにも携わってきたマンション管理士の御手洗彰氏(仮名)が、「建て替えができるマンションの条件」について教えてくれた。
それは、以下の3つだという。
・駅近など立地条件がいい
・周辺の土地を巻き込んだ開発が可能
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【幹線道路沿いにあれば助成金が出る】
