免疫UP、イライラ抑制、太りにくい体になる…腸の名医がおすすめする「賢い腸活」のヒント

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お腹に手を当てる人物
胃腸は元気の要となる臓器です(写真:GARAGE38/PIXTA)
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世の中に溢れる予防医療や健康法、何をどう選ぶのが正解なのでしょうか?
認知症やがんになりたくない。血圧も腸内環境も心配。病院にいくほどではない不調ともつき合いつつ、動ける身体はキープしたいという方へ。17人の医師が専門領域の最新知見を解説、医師自身の健康習慣を紹介している『名医に聞く健康法』を一部抜粋し、今日から始められるちょっとした健康の知恵をお届けします。

動脈硬化や大腸がんの引き金に

胃腸は、食物の栄養を消化・吸収して、活動するエネルギーを作り出す、いわば元気の要となる臓器。ところが、気候の変化や生活習慣に影響されやすいとてもデリケートな臓器でもあります。

腸の働きが弱くなると、腸内に悪玉菌が増えやすくなります。近年の研究により、この悪玉菌が発生させる腐敗ガスが、私たちの健康に大きな影響を与えていることがわかってきました。

悪玉菌が産生するこの腐敗ガスは、おならや便、体のにおいを臭くするほか、腸の粘膜から吸収されて血液中に入り、皮膚までたどり着いて肌荒れを引き起こす原因になります。

また悪玉菌の増加は、ホルモンの分泌にも影響を与え、“幸せホルモン”と呼ばれるセロトニンの分泌を抑制します。すると、疲れやすい、イライラする、やる気が出ないといった症状をもたらし、メンタル面にも大きな影響を与えるのです。

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