道長も見た月に潜む「地球との"ただならぬ関係"」 "月の誕生"に関わる、重大な「3つの説」とは?

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月の誕生には、大きく以下の3つの説が議論されてきました。

月の誕生「3つの説」

1 双子説
太陽系が生まれるときに、地球と同じ場所で月も一緒に誕生した

2 夫婦説
地球と月は別々の場所で生まれ、あるとき偶然出会い、重力でひかれ合って一緒に過ごすようになった

3 親子説
巨大天体が衝突し、地球の一部がはぎ取られ、やがてひとつに集まって月が生まれた

「2の『夫婦説』が答えじゃないか?」と思った人は……ずばり、ロマンチストです! 月誕生の3つの説は、ロマンチストを探すのにもってこいなんです。

と、冗談はさて置いて、本題に入りましょう。

「双子説」と「夫婦説」は却下?

地球は「岩石惑星」と呼ばれていて、おもに岩石でできています。ただ、中心部には大きな金属の核があり、すべてが岩石というわけではありません。

月もおもに岩石でできています。地球のように中心部には金属の核があるようですが、その量はとても少ないのです。

地球が生まれるときに月も一緒に誕生したとする「双子説」だとすると、中身はもっと似ているはず。中心部に含まれる金属量が大きく異なることから、「双子説」は却下されました。

中身が違うのなら、別の場所で生まれて偶然出会った「夫婦説」が有力では?と思いますよね。

しかし、地球と月は中心部のつくりは違いますが、外側の岩石の部分を比べてみると、赤の他人とは思えないほど似ていたのです。

この事実は、アポロ計画で月から持ち帰った石の分析から判明しました。少し難しいですが、「酸素同位体」というものの比率が地球と月でとても似ていたのです。

ということで、「夫婦説」も却下となりました。

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