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発達障害の子どもに絶対してはいけない「伝え方」 子ども自己肯定感は親の伝え方で変わる

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  • 加藤 俊徳 医学博士/「脳の学校」代表

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周囲の人間の伝え方が、子どもの自己肯定感を下げてしまうといいます(写真):Taka/PIXTA
発達障害の子どもの自己肯定感が低い傾向にあるのは、周囲の伝え方に原因がある――。そう語るのは、脳内科医・小児科医として多くの発達障害の子どもを見てきた加藤俊徳さんです。
この記事では、加藤さんの著書『1万人の脳画像を見てきた脳内科医が教える 発達凸凹子どもの見ている世界』をベースに、発達凸凹のある子どもの強みを伸ばし、苦手をサポートするコツについてお伝えします。

「9対1の法則」で伝える

――子どもの発達障害は、同年齢の子と比べて「できないこと」「苦手なこと」に注目して発見するのが一般的ですよね。親は子どもが心配なので、「苦手を克服させてあげなければ」という意識になりがちだと思いますが、どうするのがいいのでしょうか。

加藤俊徳(以下、加藤):周囲が、本人の苦手に注目しすぎると、できることもできなくなります。苦手に注意力が持っていかれてしまうからです。ADHD傾向のある子の場合、ただでさえ注意力が低いのに、苦手を指摘されるとそちらに注意力が持っていかれて、自分の能力を発揮するための注意力はわずかしか残らなくなってしまうんです。さらには、自己否定感もどんどん強くなります。「なぜこれができないの?」と言われ続けたら、「自分はダメなやつだ」と思えというプレッシャーに受け取ってしまいますよね。

発達障害の子は「苦手なこと」が目立ちやすいですが、すべてのことが苦手なわけではありません。得意なこと、できることはいっぱいあります。

ですから、親はその子のできることに目を向けてほしいと思います。

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