同社のオウンドメディアで、笠原事業部長は、店内飲食以外の売り上げが全体の約50%を占めると語っている。店内で食べる客だけでなく、車に乗ったまま購入する客や、自宅で楽しむ客も取り込んでいる。店内の客数だけでは、この店の売り上げは測れないのだ。
物語コーポレーションはもともと、焼肉きんぐや丸源ラーメンを「郊外型大型店」として展開してきた会社だ。郊外の幹線道路沿いで店を回すノウハウは、小さな専門店にも生かせる。郊外の独立店舗なら、ビルのテナントより排気や物件の制約を受けにくい。
焼肉ファストカジュアル業態の可能性を探る今
ここまで見てきた「焼きたてのかるび」の強みを整理したい。
(1)オペレーションの軽量化
店舗運営は効率化されている。注文と会計は券売機で済ませ、料理は番号で呼ばれて受け取る。水も食後の片付けもセルフだ。
(2)テイクアウト比率の拡大
持ち帰り需要を取り込んでいる点も大きい。テイクアウトやデリバリーに加え、ドライブスルーを備えた店舗もある。東京チカラめしの頃とは、消費者の利用形態が多用化し、そこに合わせることができている。
(3)出店戦略
出店する場所も違う。東京チカラめしが駅前を中心に展開したのに対し、焼きたてのかるびは郊外のロードサイドが中心だ。
(4)多様なメニュー展開で女性客もつかむ
カルビ丼以外のメニューも充実している。冷麺やスープ、ラーメンなどで、女性や脂が苦手な人も取り込んでいる。
東京チカラめしが、わずか1年3カ月で100店舗展開したのと違って、焼きたてのかるびは約5年で40店舗。決してハイペースではないが、直近1年で8店舗オープンさせるなど、計画的な出店となっている。


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