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東京チカラめしも"ほぼ消滅"した鬼門ジャンルだが…「丸源」「焼肉きんぐ」会社が拡大「焼肉丼チェーン」はどう優れているか

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店舗外観
「焼きたてのかるび」岡崎北店(写真:筆者撮影)
  • 赤川 琉偉 ライター・ナックルボーラー
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同社によると、カルビ丼はオーダーごとに肉を強火で焼き上げるという。ところが、筆者が券売機で会計を済ませたのは17時10分で、料理を受け取ったのは17時14分。わずか4分だった。

丼の上には焼き目のついたカルビが隙間なく並び、九条ねぎがたっぷりと盛られ、レモンが添えられている。ひと口目から「肉を食べに来た」と気分が上がる。冷麺も麺にしっかりコシがあり、本格感がある。

名物「焼きたてのカルビ丼」の並盛は690円。2024年6月の490円から、2025年8月には630円になった。すき家の牛丼並盛(480円)より210円高く、すき家の「牛カルビ焼肉丼」並盛(780円)より90円安い。牛丼より少し上の値段で、焼きたてのカルビが食べられる。筆者のような庶民にとっては、この店を選ぶ理由としては十分だ。

では、なぜ「焼いた牛丼」のチェーンは、これまで広がらなかったのか。

東京チカラめしは、なぜ失速したのか

東京チカラめしは、居酒屋「金の蔵」などを運営していた三光マーケティングフーズ(現SANKO MARKETING FOODS)が、2011年6月に東京・池袋で始めた。注文を受けてから牛肉を焼く「焼き牛丼」を看板に、2012年9月には100店舗に到達。1号店からわずか1年3カ月だった。

しかし、出店を急いだためにスタッフの教育が追いつかず、オペレーションが崩れて客が離れたと報じられている。2013年後半の半年間だけで39店を閉め、2014年には直営店の約8割にあたる68店舗を売却した。都内の店舗は2022年8月にいったんゼロになり、現在、国内の店舗は大阪日本橋店と、2024年に九段の合同庁舎内に開いた「東京チカラめし食堂」の2店にとどまる。

肉を焼くには手間がかかるうえ、煙やにおいが出るため、排気設備にも気を配らなければならない。店舗を増やすほど、こうした課題への対応も難しくなる。では、同じように注文を受けてから肉を焼く「焼きたてのかるび」は、どうやって店舗を増やしているのだろうか。

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