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キャリア・教育 #その仕事、人間にしかできません —AI時代に光る、五感と経験のプロたち

AIに香りを作らせてみたら「100点中60点」だった—実は花粉症の"入浴剤の調香師"が語る、残り40点を生み出す人間の感性

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わずか0.01グラムの1滴で香りは変わる、それは人間の感性が生み出す仕事だ(写真:筆者撮影)

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今回から始まる新連載「その仕事、人間にしかできません —AI時代に光る、五感と経験のプロたち」では、ちょっぴりニッチ、でも奥深い仕事の現場を訪ね、その道のプロたちにインタビュー。AI時代だからこそ見えてくる、「人間が働くこと」の価値を、ライターの井上マサキさんが探っていきます(本記事は後編です。前編はこちらから)
連載「その仕事、人間にしかできません」一覧はこちら

AIが作った香りは「100点満点中60点」

「興味本位で、生成AIに『こういう香りを作ってみて』と指示してみたことがあるんです。そうしたら、ちゃんと香料のレシピが出てきたんですよ。驚きましたね」

そう話すのは、アース製薬株式会社の佐々木大輔さん。10年以上にわたり、「バスクリン」「きき湯」などの入浴剤で調香を手がけてきた人物だ。

アース製薬株式会社 佐々木大輔さん。デスクには約300種の香料が並ぶ(写真:筆者撮影)

入浴剤の香りは、30から50種類、多いものでは100種類ほどの香り成分を組み合わせて作られている。その「レシピ」を開発するのが佐々木さんの仕事だ。配合した香りは、実際に湯船に溶かし、入浴時にどう香るかも確かめる。完成まで50回以上の微調整が必要な、「完全にアナログな仕事」だという。

そのレシピが、AIに頼むと一瞬で出てきた。試しに、AIの言うとおりに配合してみる。

「確かに、指示した内容の香りはするんです。決して外しているわけではない。ただ、出来としてはそこそこですね。100点満点でいったら60点ぐらい」

【写真を見る】AIに香りを作らせてみたら「100点中60点」だった—実は花粉症の"入浴剤の調香師"が語る、残り40点を生み出す人間の感性(8枚)
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