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アメリカの中間選挙の投開票日(11月3日)まではいよいよ残り3週間。「そろそろ共和党の反撃が始まのかな~」と思っていたら、むしろ、ドナルド・トランプ大統領から破れかぶれ気味の発言が飛び出したり、党内で内紛めいた動きがあったりで、だんだん負け戦の様相が濃くなっている。前回の記事でもご紹介した通り、民主党が上下両院で多数を得るチャンスが広がっている。
共和党の金城湯池の「センターライン」が「接戦州」に
中でも気になるのは、全米地図における「センターライン」に、過去にない動きが見られることだ。これまで共和党の金城湯池であったカンザス州やネブラスカ州が接戦となりつつある。これはまったく新しい現象と言っていい。いったい何が起きているのだろう。全米を赤(共和党)と青(民主党)に色分けすると、北はノースダコタ州から南はテキサス州に伸びる「縦のセンターライン」は通常、赤く染まる。今年はその中心部が優劣不明になっている。見ているだけで、名状しがたい異和感を覚えるところである。
これまでアメリカの選挙戦においては2つの主戦場があった。
ひとつは「ラストベルト」である。ペンシルベニア、オハイオ、ミシガン、ウィスコンシンなどの五大湖沿岸州であり、従来は民主党の地盤であったが、トランプ氏が白人ブルーカラー層を味方につけて2016年選挙でひっくり返した。
2020年選挙では民主党が奪い返したが、24年選挙では再び共和党に傾いた。今後も二大政党の競り合いが続くことだろう。今回はミシガン州とオハイオ州で上院選が行われている。ミシガンは民主党が予備選で進歩派のアブドゥル・エル=サイード氏を擁立した。アラブ系2世だが、ミシガン出身のアメフト青年で優等生。41歳と若く、演説が巧みで、「ミシガンのオバマ」といった風情がある。当選すれば、左派のニューヒーローの座は確定であろう。


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