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政治・経済・投資 #新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場

今の相場は短期がまったくの混乱状態、中期も「空白状態」のまま、「トランプ中間選挙ショック」を迎えようとしている

13分で読める
アラスカ州で共和党への支持を訴えるトランプ大統領。「中間選挙ショック」は来るのか(写真:ブルームバーグ)
  • 小幡 績 慶応義塾大学大学院教授

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しかし、相場は荒れている。というより、定まらない。

こんな日本語を書いていたら、小学校の作文の授業では大目玉を食らうだろう(こういう言葉も見かけなくなった)。しかし、今の株式市場は、投資の教科書のどこにも載ることのできない、例外というより意味不明のケーススタディとしてしか記録に残せないだろう。教科書に載らないのであれば「異物の集まりである」「ここに載せるしかない」、ということで、今回は、今の株式市場をケーススタディとして扱おう。

短期的なマーケットの状況はまったくの混乱状態にある

まず、短期的な状況は、まったくの混乱状態だ。

第1に、相場全体のセンチメント(心理)が強気なのか弱気なのか、はっきりしない。揺れ動いている、というより、はっきりしない。トレーダー自身もわかっていない。彼らも、相場全体がどうなっているのかわからない。だから、わからない。誰にもわからないので、方向も読めず、全員が自分でも意味不明だと思いながら動いている。そういう感じだ。

こういうときは「テクニカルな人々」が活躍する。あるいは、一定の範囲で価格が動くボックス圏で相場をいじりまくる人々だ。なんとなくのレンジ(範囲)を決めて、上下させる。日経平均株価でいえば、6万5000円くらいから6万8000円くらいとしていて、そこで反転すると思わせて、突然、突き抜けさせる。それが10月上旬に到達した戻り高値の7万円台であり、たまに6万5000円割れを起こして、とことんまだまだ下がりそうに思わせて、急反転させる。1日の値動きは最大2000円程度。そこで、相場を作って遊んで、稼ぐ。「アルゴリズムAI超短期仕手株マーケット」だ。

この原稿を執筆していた15日(11時ごろ)は、前日比で3000円を大きく超える下落となり、この日は結局同3318円も急落、下落幅としては史上3位の大きさだった。こういうときは、もう相場は壊れている。勢いがついてしまって、どこまで下がるかわかりにくい。アルゴリズムになって、こういうときのオーバーシュートはより大きくなっており、それを利用して人為的な、かさにかかった売りも乗ってきて、さらに振れ幅が大きくなる。

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