相場を再び下へと反転させる理由は、上げすぎたからでやりすぎたから、どこかで反転することは必至なので、ならば「自分の好きなように反転させよう」、ということで自分がいちばん自由にできるタイミングが10月7日だった、ということだ。
ちなみに、幅はファクトやイベントの中身では決まらず、センチメントと勢い次第だということは、株価水準自体もファクトやファンダメンタルズとは無関係ということになる。だから、短期のトレードで目標売却価格などを設定するのはばかげている。
それよりも、タイミング、日時で撤退の時期を決めておくべきなのだ。それが、センチメントが相場を動かしているという“ファクト”に沿った、論理的に“合理的な”戦略となる。ただし、多くの人は、価格水準に気を取られるため、いじる側は「日経平均株価7万円台回復」、というニュースで一般人を買いに呼び込むため、相場を盛り上げるために、意地でも現物の指数で日経平均7万円に到達させるのであり、そこから撤退する。つまり、素人に現物を多く買わせ、売り逃げるためには、10月7日から撤退するために、それまでに7万円に到達しておく必要があったのだ。
参考までに、いじり屋は、日本よりもアメリカの視点で絵を描いて動かしている。上の日足チャートよりも短期の「5分足」の1週間分ぐらいのチャートを見るとそれはよくわかる。日経平均225先物の出来高は、アメリカでの経済統計数値発表が多い、夜の21時30分直後、あるいは、アメリカ市場が開く22時30分直後、異常に膨らむ。日によっては、日本株の朝9時の現物の寄り付きよりも多いぐらいだ。よって、値動きも21時30分、22時30分がいちばん激しい。アメリカ市場と連動させて、日本の先物市場で遊んでいるのだ。
中期の次のテーマが空白のまま「トランプ事変」を迎えようとしている
短期の話ばかりになってしまったので、中期の話もしよう。今は、アメリカのドナルド・トランプ大統領だ。11月3日の中間選挙前と後とで、中期のターム(期間)は切り替わる。だから、その大イベントまでに、いろいろなイベントを利用するだけ利用して、相場を動かしておこう、ということだ。
少し前から見れば、中期サイクルは「エヌビディアバブル」「AIバブル」「半導体バブル」「AI・半導体周辺バブル」「韓国バブル」(といっても実質は2銘柄だけで韓国総合指数を動かす、いじるというやりやすい中期ブーム)といったことだ。解釈によっては、エヌビディアが中期の1ターム、AIが1ターム、その次が合わせて1ターム、とも言える。
これで見てわかるとおり、中期というのは、テーマで決まる。テーマとそれに対する相場のセンチメントで決まる。これらのテーマのときは、一方的に強気、ということである。中期のセンチメントは動かない。だから、1タームなのであり、中期の「1センチメント」単位である。で、足元、10月は何か、というとテーマがない。だから、中期の空白地帯なのだ。
だから、金利が上がる、上がらないで右往左往し、それと関係があるのかないのか、わからないまま、日経平均株価が振り回される。10月15日の大幅な下落は「アメリカの10月14日の下落を受けて」、では説明できない。中期のセンチメントが空白だから、もっともいじりやすい、もてあそばれる日経平均株価は滅茶苦茶に振り回されるのだ。
実は韓国市場も同じ、いや、それよりひどいが、もう「使い捨てられた人」のようになってしまったので、遊びようがない(暴落させることはできるが、反転で大きく上げる、ということはもうできない。だれも強気になれない)。日経平均株価も、トランプ大統領がテーマになったころは、同じような運命をたどるかもしれない。もっといえば、TOPIX(東証株価指数)はまだ遊ばれていないから、もう少し寿命があるかもしれない。
中期のときは、誰がリーダーか、ということも重要だ。「誰が」と書いたが、これはテーマの対象と言ったものに近い。アメリカの株式市場や金利、為替なのか、あるいは日本なのか、といった具合だ。一時は韓国、そして7月や8月は日本、そして、いまや、この2カ国は忘れられ、すっかりアメリカで、日本はおもちゃ扱いだ。しかし、アメリカも金利がテーマだったが、金利が終わり、次のテーマが空白のまま、「トランプ事変」を迎えようとしている。


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