だが、相場全体の大幅反転の流れを作ったのは、その前に、センチメントの転換が起きていたからである。決算が理由ではなく、出発進行の合図である。日経平均株価は9月14~15日に底を打って、反転した。
日経平均は9月14~15日を期に上昇。10月7日からは再び下落基調だ(出所:TradingViewのチャートより)
そして、1日の中でも上下が起こり、しかも、これらは比較的緩やかな上げ下げだった。ここで、前のセンチメントが抜けたのである。中立状態、ギアはニュートラルに戻ったのである。
そこへ、皆が注目する決算、マイクロン・テクノロジーが待ち受けていた。同社の決算がいいのは間違いない。問題は、それを好材料出尽くしと捉えるのか、素直に超好決算と捉えるのか。決算の中身ではなく、捉え方の問題なのである。今回は、センチメントが中立まで戻っており、前期の悪いセンチメントがあく抜けしていれば、基本的に株式市場は楽観主義だから(それが多数派。楽観的な人間でなければ、株なんて怖くて買えない)、中立ということは、何かあれば買い、なのである。
いじり屋に対しては、絶対に勝てない期間がある
それが反転したのが、日経平均株価の値動きでいえば10月7日だ。なぜ7日から変わったか、というと、中国の国慶節の休みが7日に終わることを見越してのものだったからだ。
さらに最近日本市場に大きな影響を与えている韓国市場の休みも、国慶節の間、フルにではないが、それにしても数日間の休みがあった。だから、日本市場でやりたい放題だったのである。韓国、中国のイベントや値動きと関係なく、日本のニュースとアメリカの動きだけで、日経平均株価をいじることができるからだ。日本市場の日中は、アメリカ市場はほぼ寝ているので関係ないから、アメリカのニュースも無視で、日本のニュースも適当に解釈してしまえば、いじる側の好きなように動かせる。
日本のニュースのニュアンスは難しすぎて「日本ではこうだ」と言えば、ノンジャパニーズは、それで説得できてしまう。そもそもみんなまじめにイベントやニュースの意味など考えない。みんながそのニュースやイベントにどのように反応するかだけだ。
ちなみに、イベントやニュースで、一応の動く方向は決まる。為替も含め、相場の方向性、上下というものは、一応の論理性、ファクトに基づき解釈されたとおりに動く。しかし、その幅、オーバーシュート(行きすぎること)の程度、どこで戻ってくるか、などは、すべてセンチメントが決める。方向は、ほぼ事前に、イベントの中身や統計数字のファクトが出なくても、ある程度予想できるから、方向よりも幅が重要だ。さらに重要なのは、オーバーシュートの程度と、どこで反転するかで、これはセンチメント次第だが、決定的なのは、いじる側のいじり方だ。なので、いじり屋には絶対に勝てない。従うしかない。


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