そういう視点で見ると、この2州で現在進行中の事態はまことに面白い。カンザスでは「元共和党員の民主党宗教家」が、ネブラスカでは「元労働運動家の無所属候補」が、それぞれ共和党現職議員を脅かしている。いかにもこの地域の政治文化ならではの現象と言えるだろう。
共和党にとって痛い「センターライン」における地方政治の矛盾
ともあれ2026年中間選挙は、①「ラストベルト」における製造業の衰退と、②「サンベルト」における人口移動に加えて、③「センターライン」における地方政治の矛盾という3種類の問題を抱えていることになる。共和党側としては、予定していなかっただけにこの3番目が痛い。まさかカンザス州に追加の選挙資金を投入し、ネブラスカ州にトランプ大統領が応援に入ることになろうとは。
アメリカの選挙は基本的に二大政党のゼロサムゲームなので、こういう予定にない動きが出るとバランスは一気に傾く。共和党は「守りの選挙」を余儀なくされるし、民主党は相手に寄りかかっているだけでいい。とはいうものの、知事選挙の動向などを見る限り、単純に「ブルーウェーブ」が来ているわけでもないようだ。
ともあれ、今年の中間選挙は「3つ目の主戦場」にご注目願いたい。ついでに言えば、「アメリカのセンターラインは、日本で言えば東北地方」と覚えておくと、いくばくかの補助線になるかもしれない。(一部敬称略。本編はここで終了です。次ページは競馬好きの筆者が週末のレースを予想するコーナーです。あらかじめご了承ください)。


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