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新宿駅から南西へ約600メートル。渋谷区代々木の高層マンションやビルが並ぶ一角に、白い囲いが続く細い道がある。その道の両サイドは、かつて国家公務員宿舎だった「千駄ヶ谷住宅」の跡地だ。2015年9月に閉鎖が決まってから、10年以上が経っている。
囲いの隙間からのぞくと、中にはだだっぴろい敷地が広がり、建物があったと思われる場所には緑色のシートが敷かれ、所々に雑草が伸びていた。
この土地は、なぜいまも囲われたままなのか。来歴とこれまでの経緯をたどってみた。
新宿駅という巨大ターミナル駅近くに残された広大な空き地
8月の蒸し暑い日に、その跡地を訪ねた。新宿駅から甲州街道を西へ進み、新宿文化クイントビルへ向かった。周辺には10階を超えるマンションやビルが並び、飲食店も目につく。人通りもあり、街はそれなりに動いている。
しかし、クイントビルの脇から南へ細い道に入ると、一気に人通りが少なくなった。道の両側には白い囲いが続いていた。囲いにはつる草が絡み、上端まで伸びているところもある。所々に落書きもあった。
囲いの内側をのぞくと、2丁目側、3丁目側ともに広い敷地が続いていた。どちらも、建物があった場所には緑色のシートが敷かれ、そのシートが飛ばないよう、コンクリートブロックが点々と置かれていた。まわりには雑草や花が茂り、場所によっては木まで育っていた。


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