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ライフ #開業医がこっそり教える医療のリアル

《新生児手術は年9例》間近に迫る地方小児医療崩壊の足音…「少子化」と将来の「小児外科医不足」が患者家族に強いる負担

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赤ちゃん 手
しっかりと治療ができる医師が育たなければ、困るのは患者です(KJ-ArtFilms/PIXTA)
  • 松永 正訓 医師・ノンフィクション作家

INDEX

我が国では医学生が医師免許を取得すると研修医になり、その後は自分の希望する科の医師になることができる。

ぼくの場合は小児外科医であるが、アメリカでは小児外科医になれる外科医は一握りで、厳しい競争を勝ち抜かなくてはならない。ぼくみたいな「どんじり」の医者には無理かもしれない。

その点、日本は各科の先輩たちが「うちの科においでよ」と猛烈に勧誘してきて、研修医は好きな科を自由に選べる。自由というのはすばらしいことであるが、規制がないため診療科別に医師数に偏りが生まれる。

「腸閉塞の緊急手術」で敬遠される消化器外科

ここ20年で最も人気のない科はどこか知っているだろうか。

それは外科。外科の中でも消化器外科。消化器外科医といえば、胃がんや大腸がんの手術をする花形の外科医だ。手術室のスターといっていいだろう。

ところが消化器外科の人気は長期低落傾向である。若手が消化器外科に入ってこないため、現在の消化器外科医は高年齢に偏っているという。

なぜだろうか。これはもう十分に原因が議論し尽くされている。

その理由は、消化器外科では腸閉塞(腸が何かの理由で詰まってしまう/閉じてしまう疾患)の緊急手術が一定数、常にあるため、若者はそうした働き方がイヤということにあるそうだ。

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