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ライフ #開業医がこっそり教える医療のリアル

彼女の発見なくして有名女優の"予防的乳房切除"はなかった…開業医が尊敬する「遺伝性乳がん」研究者の信念を貫く生き方

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メアリー=クレア・キング
若き日のメアリー=クレア・キング(写真:Science Photo Library/アフロ)
  • 松永 正訓 医師・ノンフィクション作家

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大学病院というところには実に様々な医者がいて、ぼくから見ると心の底から尊敬できる人もいれば、その逆の人もいる。先輩・後輩は関係ない。本当にいろいろだ。

誰かを尊敬するということは、その人から生き方とか考え方を学べるので、とても大事。

今回はぼくが尊敬している人の話をしよう。ちょっと「理系」の話になるので、喩えも使ってなるべくわかりやすく説明したい。

両乳房を予防的に切除したアンジェリーナ・ジョリーさん

女優のアンジェリーナ・ジョリーさん。知っていますね? 彼女は、乳がん遺伝子の異常を受け継いていることがわかったために、両乳房をがんになる前に予防的に切除した。2013年のことだ。

アンジェリーナ・ジョリーさんが予防的な乳房切除手術を受けた、ビバリーヒルズにあるピンク・ロータス・ブレスト・センター(写真:Splash/アフロ)

このニュースに接したとき、ぼくは「なんでそこまでやる必要があるの? 乳がんの定期検診じゃダメなの?」と思ったことをよく覚えている。

乳がん遺伝子の正式な名称は、BRCA1。乳がんは英語でBreast Cancerというので、ここからこの名前がついた。

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