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ライフ #開業医がこっそり教える医療のリアル

「今日はどんな患者が来るか…」外来が好きだったベテラン医師が毎朝蒼ざめ不安に震えた、「開業」という名の"起業"の孤独

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小児科 開業医
目の前のお医者さんは、実は毎日ハラハラドキドキしているのかもしれません(写真:kouta/PIXTA)
  • 松永 正訓 医師・ノンフィクション作家

INDEX

ぼくは開業医になって20年。開業とは、ビジネスパーソンが起業することと同じだろう。

みなさんは起業について1度でも考えたことはあるだろうか? 今回は、開業すること、起業することの実態について、その心細さと不安感について書いていこう。

厚生労働省によると、医師のおよそ20%が開業医である。

一国一城の主になりたいという人が多いのだろう。あるいは、親から診療所を受け継いだ人も多いかも。つまり世襲。地域医療に貢献したいという人もいるだろうし、勤務医の生活は激務の割に収入が少なく、「これでは割に合わない!」と不満を持っている人もいるだろう。病院の上司と反りが合わなくて開業した人もいるはずだ。

大学病院で体を壊し、何かしないと「食っていけない」状況に

みんなそれぞれの理由で開業していくのだろうが、ぼくはまさか自分が開業医になるとは夢にも思わなかった。できると思わなかったし、どうやったら開業できるのかの知識もゼロだった。

でも大学病院で働く中で体を壊したぼくは、何かの職を得ないと「食っていけない」。それは困る。困るというか、まずい。

大学病院にいたときのぼくは研究が得意だったから、研究者になるのが一番の早道だと思った。で、実際にいくつかの研究所に足を運んだ。

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