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厚みのある絨毯に半円型の赤いソファ、ゆとりをもって配置されたテーブルにはスーツを着たビジネスマンらしき人の姿が――。
これはある平日の昼、東京・中野にある「喫茶室ルノアール」を訪れた時の風景だ。場所や時間帯によって客層は多少異なるものの、基本的にはどの店舗でも似たような光景が見られる。
やや高価ながら、上質な空間が享受できることを"売り"にファンを獲得してきた喫茶チェーンは、2026年を勝負の年と位置づける。
6年かかって赤字から回復
「やっと業績不振を脱したのが昨年。(すべての利益段階で)赤字から回復するまで実に6年かかりました」
「喫茶室ルノアール」を運営する銀座ルノアールの岡崎裕成社長はこう語る。
安定していたルノアールの経営状況が一変したのは20年だ。
岡崎社長は「コロナ対応が遅かったんです」と明かす。競合がテイクアウトや非接触でのサービスに素早く舵を切る中、前代未聞の事態に対応できず、長いこと"様子見"をしてしまったのだという。


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