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画面をくるりと裏返せばタブレットになり、閉じればノートPCに戻る。VAIOが9月10日に発表した13.3型ノートPC「VAIO T」は、VAIO独自の「マルチフリップ機構」を10年ぶりに載せた製品だ。天板の中央にある回転軸でディスプレイ部分だけが裏返る仕組みで、他社の2in1にはない形態変化を実現する。
個人向けの「VAIO T」と法人向けの「VAIO T Work」を用意し、9月18日に受注を始める。価格はVAIOストアのカスタマイズモデルが37万4000円から、ノジマ店頭で9月22日に発売する標準仕様モデルが43万7800円からだ。
この機構はソニー時代の2013年に「VAIO Fit 13A」などで生まれ、2016年の「VAIO Z」フリップモデルを最後に途絶えていた。復活を言い出したのはVAIOの開発陣ではない。2025年に親会社になった家電量販店のノジマだ。発表会に登壇したVAIOの林薫取締役執行役員常務(開発本部長)とノジマの担当者が語ったのは、量販店の売り場で得た手応えをメーカーが製品の根っこから取り込む、製販一体の試みだった。
法人比率85%、「驚きを期待される存在ではなくなった」
VAIOは2014年7月にソニーから独立して12年になる。林氏はこの12年を、コンシューマー中心のビジネスから法人市場へ軸足を移した期間だと振り返った。創業翌年の2015年度と2025年度を比べると法人向けの販売台数は約7倍に増え、販売台数に占める法人の比率は35%から85%に高まった。


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