ノジマで販売する標準仕様モデルは、メモリー32GB版になると52万5800円に達する。発表会後、この価格帯をどう売るのか益田氏に尋ねると、メモリーとSSDの高騰を背景に挙げた。10万円以下や15万円以下のPCは生産しづらくなり、同じスペックのモバイルPCが何の変化もなく「30万円、40万円になってしまう」時代が来ると読んでいたという。その読みがVAIO Tの開発の背景にある。
コストが上がっただけの製品ではなく、タブレットとノートPCとビューモードを1台でこなす価値で、他のPCより対価に見合うものにする。益田氏はそう狙いを語った。林氏も囲み取材で、VAIO Tの価格には部材高騰の影響を相当反映していると認めたうえで、法人中心の顧客には理解を得られており、VAIOの業績は今期も前年比で伸びていると述べた。販売台数の目標は公表していない。
販路はノジマとVAIOストアに絞る
VAIO Tの販売はノジマの全店舗とVAIO直営のオンラインストアに限る。ノジマの店舗は東日本に集中しており、西日本では実機に触れる機会がない。この点を問われた林氏は、同じフリップ型でもノジマの販路とそれ以外では反応が違ったことを踏まえ、新しいコンセプトの商品だからこそ説明して売ってもらえる販路を重視すると答えた。他の販路への拡大については、話せる計画はないとした。
ノジマは店内にVAIOの専用コーナー「VAIO Shop in Shop」を7店舗に設けており、認定試験に合格した「VAIOマイスター」の販売員は約200名まで増えた。益田氏によると、次の段階では店舗のない千葉、長野、山梨、茨城を埋め、今期中に計画を立てて実行する。


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