その後、他チェーンも追随し始める。KFCは2013年に月見商戦に参入。当初は、「月見ツイスター」からスタートし、2016年に「月見チキンフィレ」「月見チキンカツサンド」を展開し、月見シリーズを本格的に売り出した。
さらに、2020年代に入ると月見商戦は激しさを増す。2022年にモスや、ウェンディーズ・ファーストキッチン、ウェンディーズが参戦した。ドムドムハンバーガーも2023年に続いた。
このように現在では、各社が参戦したことから話題にも上りやすくなり、いろいろな月見を食べ比べたり、好きな月見を食べてはSNSで発信したりと、客の購買欲もより高まっているというところだ。
バーガーキングは“月見断念”
一方、バーガーキングやフレッシュネスは今のところ参戦していない。バーガーキングは2023年と2024年に「わたしたちの月見。」とパイナップルのバーガーを発売したが、目玉焼きのインパクトには勝てず、今は展開を見送っている。
このようにさまざまな飲食店がこぞって参戦する中、特に月見にかける期待が大きいのがKFCだ。日本ケンタッキー・フライド・チキン ブランドマーケティング部の岡明日美氏によると、KFCの期間限定商品に占める月見商品のインパクトはかなり大きいとのこと。KFCの売り上げが最も大きい時期といえばやはりクリスマスだが、こちらはチキンがメイン。バーガーに絞ると、月見の売り上げはトップクラスだという。
「月見は秋の風物詩で、期間限定商品の柱となる商品。KFCでもクリスマスを別にして、最大のイベントです」(岡氏)
もともとKFCはチキンのバーガーという点で、他のチェーンとは差別化されているが、今年の新商品では、卵のおいしさを最大限に楽しめるような工夫を凝らしているという。
KFCがバーガーなどに使用している「目玉焼き風オムレツ」の卵黄ソースを増量し、より「とろ〜り」とした食感をアップ。また、「とろ〜り月見和風カツバーガーこぼれタルタル」では、タルタルソースを昨年の1.5倍に増量している。
「KFCは店内利用より持ち帰りのお客様が多いため、冷めてもかたくならず、とろ〜りとした食感が楽しめるように目玉焼き風オムレツを工夫しています。また、タルタルソースについては単に量を多くしただけではタルタルの味が勝ってしまいます。卵のコクや風味を強く感じられるように味のバランスを調整したほか、ピクルスのサイズを大きめにして、食感のアクセントを出しています」(商品開発部の高橋宏夢氏)


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