有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ライフ

「血糖値が高め」の人へ、痩せなくても改善できる? "薬物療法に匹敵"する効果も、最新研究でわかった「筋トレ」の実力

9分で読める
ジムでトレーニングする人々
有酸素運動だけでなく筋トレも血糖値のコントロールに有効だということがわかってきた(写真:maroke/PIXTA)
  • 庵野 拓将 理学療法士、トレーナー、博士(医学)

INDEX

健康診断で「血糖値が高め」と言われたら、食事制限やウォーキングを思い浮かべる人も多いでしょう。ところが最新研究から、意外にも「筋トレ」の大きな効果が明らかに。しかも、体重が減らなくても身体の中では変化が起きているといいます。
本記事は『科学的に正しい筋トレ大全』より一部抜粋・再編集。血糖値を改善する新常識を紹介します。

「糖の貯蔵庫」筋肉を鍛えて 血糖値をコントロールせよ

糖尿病(特に2型糖尿病)とは、インスリンというホルモンの効きが悪くなる「インスリン抵抗性」などが原因で、血液中の糖分(血糖)のコントロールがうまくいかなくなる病気です。

これは単なる「血糖値が高い状態」にとどまらず、肥満や加齢、運動不足などが複雑に絡み合い、全身の健康を脅かす世界的な問題となっています。

実は、私たちが食事で摂った糖分の約80%は筋肉に取り込まれるのですが、糖尿病になるとこの機能が低下してしまいます。つまり、筋肉が元気をなくし、糖を吸い取れなくなっている状態とも言えるのです。

「糖尿病の予備軍と言われたけれど、何をすればいいのかわからない」

「血糖値を下げるには、ひたすら歩くしかないと思っている」

「ジムに通うべきか、家で手軽に済ませようか迷っている」

これまでの常識では、血糖値のコントロールといえば食事制限と有酸素運動が定石でした。しかし、最新のスポーツ科学は、そこに新たな、そして強力な選択肢を提示しています。

それが「筋トレ」です。

2025年に報告された複数の最新メタアナリシスによって、筋トレが糖尿病、特に2型糖尿病患者の身体にどのような変化をもたらすかが明らかになりました。それは単に「カロリーを消費する」というレベルの話ではありません。筋肉そのものが、血糖値をコントロールし、体内の炎症を抑える「臓器」として機能し始めるのです。

2/6 PAGES
3/6 PAGES
4/6 PAGES
5/6 PAGES
6/6 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数