また、家トレでは十分な設備がなく、筋肉への負荷が足りていないことが多いのです。ベルグらの分析では、特に筋肉を大きくする(筋肥大)ためのトレーニングメニューが血糖値改善に最も効果的であったとしています。自宅の設備で、筋肉を大きくするほどの十分な負荷をかけ続けることは、想像以上に難しいのです。
「ジムに入会し、トレーナーの指導を受けること」
これが、科学的に最も確実な近道です。
筋肉が栄養を「横取り」して、体内の炎症を消す
糖尿病は、単に血糖値が高いだけの病気ではありません。体内では常に微弱な「火事(炎症)」が起きており、これが病状を悪化させます。
キプロス大学のカドグルらが2025年に行った分析によると、筋トレを継続することで、体内の炎症レベルを示す数値(CRP)が下がることが判明しました。ワンらの研究でも同様の結果が出ています。
興味深いのは、これらの研究において、必ずしも体重や体脂肪が減っていなくても、炎症レベルや血糖値が改善しているという点です。フェンらの研究では、筋トレを行っても体重自体には大きな変化が見られないケースもありましたが、それでも筋肉量は増え、お腹回りはスッキリし、代謝は改善していました。
これは、「痩せなければ意味がない」というこれまでのダイエットの常識を覆すものです。体重計の数字が変わらなくても、身体の中では着実に「体質改善」が進んでいるのです。
では、なぜ筋肉が増えると代謝が良くなるのでしょうか。


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